緑色のレイアウト円は許容差のガイドです
基準点または基準線のステーション設定を行うと、トータルステーションはまず、測定した基準点または基準線がデジタル設計に対してどの程度正確であるかを確認します。測定誤差がどれほど小さくても存在する場合、ツールは、基準点の測定値を使用してアプリケーションを実行できる精度レベルを計算します。
基準点または基準線でステーション設定を行った後に表示される緑色の円は、設定した許容差に適合する作業範囲を表します。2Dレイアウト設定で4mm(測定値間のずれを4mm以内にしたいという意味)に設定している場合、ソフトウェアは、その精度レベルまで確実にガイドできる範囲のみを緑色で表示します。
つまり、この範囲の外側では、目的の精度を達成できる可能性は低くなります。一方、緑色の円で示された範囲内であれば、この精度を達成できると合理的に見込めます。
この緑色の円は、他のアプリケーション、特にポイントレイアウト、ラインレイアウト、測定と記録にも重ねて表示できます。また、ステーション設定レポートをエクスポートすると、各ステーション設定で計算された緑色の円が、参照用の画像として表示されます。最適な精度を確保するための便利な参照情報です。
注:この精度の推定値には、精度に影響する可能性のあるその他の要因(プリズムポールのレベリング、地面へのマーキングミス、その他の手順上の誤差を生じさせる可能性のある要因など)は考慮されていません。
円を有効にする方法
ステーション設定中に緑色の円(推奨測定範囲)を表示するには、許容差設定で有効にしてください。
他の測定アプリケーション内で緑色の円を表示するには、画面と表示の設定の[CAD表示]で有効にしてください。
レイアウト円が役立つ例:
不適切なステーション設定を簡単に確認する:
以下の例を見てみましょう。ソフトウェアは、ステーション設定が最適ではない可能性があることを示しています。
2つの基準点を測定しました。画面の右下を見ると、「レイアウト許容差」が10mmになっていることがわかります。2つの基準点のみを使用し、測定の精度に基づいて、トータルステーションが10mmの精度でガイドできるのは、円で示された狭い範囲だけであるとソフトウェアが警告しています。それ以外の範囲では、精度が低くなる可能性があります。
このステーション設定を使用すべきでしょうか?おそらく使用すべきではありません。より適切な基準点の設定を見つける必要があります。
では、精度の許容差を4mmに変更するとどうなるか見てみましょう。
ソフトウェアはレイアウト円を表示できません。これは、現在の基準点の設定では4mmの精度でレイアウトするには不十分であることを示しています。
基準点が精度の可能性に与える影響を簡単に確認する:
では、上の例で、基準点を追加するとレイアウト円がどう変化するか見てみましょう。2Dレイアウトの許容差設定は4mmのままにします。
以下では、現場の周囲にある8つの異なる基準点を測定しました。その結果、4mmの精度要件を維持できる範囲を示すレイアウト円が表示されました。
6mmの精度を維持したい場合のレイアウト円は次のようになります。
レイアウト円を最適化するには?
正確な基準点を使用することに加えて、ソフトウェアにはレイアウト円を可能な限り最適化するための便利なツールが用意されています。
基準点を測定したら、右上の[測定]タブに移動します。測定した各基準点と、それらの間の偏差値が表示されます。簡単に説明すると、偏差値は、基準点の測定位置をデジタル設計に「適合」させるために、ツールがその位置をどの程度調整する必要があったかを示します。
デフォルトでは、ソフトウェアは測定したすべての基準点を使用して、使用するレイアウト円を計算します。ただし、測定とレイアウトの精度を低下させる可能性がある不正確な基準点を、手動で削除したり、ソフトウェアに自動的に推定させたりすることができます。
たとえば、上のリストから[最適な選択を提案]をクリックして、ステーション設定の計算から精度の低い基準点をソフトウェアが削除できるか確認してみましょう。
表示されているのは、指定した基準点を前提として、可能な限り高い精度でレイアウトできる基準点をソフトウェアが見つけた結果です。レイアウト精度を4mmにした場合、現場全体を自信を持ってレイアウトできます。
レイアウト時の精度は、レイアウト許容差の設定によってどのように変わりますか?
ツールで設定している許容差にかかわらず、トータルステーションは常に可能な限り正確になるようガイドします。許容差設定には、主に次の2つの機能があります。
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作業中にアプリケーションを緑色または赤色に変化させ、測定値が設定した許容差の範囲内か範囲外かを視覚的に示します。
たとえば、レイアウト時の許容差を6mmに設定した場合、下のスクリーンショットのように、位置を示す十字線は、ポイントから6mm以内に入った時点で緑色に変わります。
ステーション設定中に、設定した許容差を維持できる現実的な作業範囲を表示します(この記事で説明した内容)。
許容差にかかわらず、ツールは常に、ツールで実行したステーション設定を基準として、ポイントの計算上の「0」位置へガイドします。ただし、これらのポイントの計算位置がずれているかどうかは、エンドユーザーがツールを正確にステーション設定し、作業中もその精度を維持するためにどれだけ注意を払うかによって決まります。
精度に関する詳しい情報については、こちらの記事をご覧ください。
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